私の手塚治虫1 真崎守 (未発表・発掘文書)
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この「私の手塚治虫1」は、今までほとんど語られてこなかった1960年代・虫プロダクションの現場を、 内部の目線で記録した、きわめて貴重な文章です。 A5サイズ 本文 144ページ 制作: 真崎守プロジェクト 書いているのは、TVアニメ『鉄腕アトム』や『ジャングル大帝』の制作進行担当として、虫プロの修羅場のど真ん中にいたまんが家デビュー前の真崎守。 昭和三十八年、二十二歳。地方から上京した青年が、いきなり日本アニメ史の最前線に放り込まれる。 紙ダコ(ペンダコではなく)に血が滲むまで描き続ける手塚治虫の執念。 終わらない徹夜。 崩壊寸前のスケジュール。 各パートの混乱、外注の破綻、進行係に集中する精神的圧迫。 それでも、作品を完成させるため、 現場はあらゆることを乗り越えなければならない。 「天才」が中心にいる現場の危うさ。 巨大化に伴い統制を失いかける組織内の軋轢。若い才能たちの熱量と未整理な情熱。 アニメ黎明期の現場が持っていた 手づくりの疾走感が、記録ではなく体験として立ち上がってきます。 これは外面を繕った物語ではなく、虚飾の無い現実です。 現場の矛盾、疲弊、怒号、焦燥も含めて、リアルに描かれています。 そして、この本が、コミケにふさわしい理由が、もう一つあります。 真崎守は、COM誌上で 「峠あかね」という名義を使い、 「ぐら・こん」という名の全国まんが家予備軍組織を立ち上げ ・同人誌の紹介の積極的な実施や特集記事 ・読者と作家を横断するネットワークづくり ・アマチュア作家が商業誌デビューする道筋の提示 を行っていた人物です。 つまり彼は、のちのコミックマーケットへとつながる同人文化の源流に、実際に立っていた人でもある。 商業と同人。 プロとアマ。 制作現場と読者コミュニティ。 その境界を、まだ誰も言葉にしていなかった時代に、現場で生きていた人の記録です。 アニメ史に興味がある人。 手塚治虫を神話ではなく、生身の人間として知りたい人。 そして、「ものを作る現場のリアル」が好きな人。 これは、後からまとめられた解説書ではありません。渦中にいた当事者の体温が残っている文章です。

